☆2024年度5月ワークショップのご報告
本年も恒例の5月ワークショップが以下の要領で開催されましたのでご報告申し上げます。
「短編 “The Battler” を読む・比べる・思案する」
2024年5月25日(土)14時~17時 於 名城大学ナゴヤドーム前キャンパス
司会・講師 中村亨(中央大学)
「「男らしさ」への抵抗――“The Battler” における白人・黒人の仮面と演技」
講師 本村浩二(駒澤大学)
「白人作家が描いたNegro、またはn[–] ――“The Battler”を“That Evening Sun”と比べて読む」
講師 久保公人(追手門学院大学)
「“The Battler”とアメリカ社会の原始性」
まず始めに司会・講師の中村さんが先行研究とこれまでの批評の流れを整理くださり、本作に関してこれまで主にAdとBugsの関係、人種表象、セクシュアリティが問題とされてきたことが確認されました。
その後各ご発表が続き、まったく新しいご指摘やオリジナルなアプローチが披露されました。来年度発刊の学会誌『ヘミングウェイ研究』に各論文が掲載されますので、今回残念ながら出席がかなわなかった会員の皆様も楽しみにお待ちください。
その後たっぷり1時間以上あった質疑応答の時間も質問が途切れることなく、なごやかながら多くの意見が交わされました。
素晴らしいワークショップをお届けくださった講師の皆様に心より御礼申し上げます。
なお、例年日本英文学会の全国大会とあわせて行っている短編ワークショップですが、今年度は単独開催となりました。会場校に手を挙げてくださり夜は美味しい“名古屋めし”のお店をご用意くださった開催校委員の柳沢さん、いつも運営を担ってくださる大会運営委員長の塚田さんとワークショップ担当の皆様、会員の皆様へのご連絡等を担ってくださった事務局長大森さんおよび若松さんに、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
文責:小笠原亜衣