創刊号目次
創刊にあたって……今村楯夫
佐伯彰一先生とヘミングウェイ……武藤脩二
特集「『夜明けの真実』(True of First Light)をめぐって」
「白さ」への揺らぎ―True of First Light論……今村楯夫
メアリとライオン―True of First Light管見……比嘉美代子
わたし、メアリ、ディバ―True of First Lightを読む……島村法夫
投稿論文
「真実」のパラドクス―『ライフ』におけるヘミングウェイとスペイン内戦…首藤理彩子
エモーションの喚起とその持続:
「ビッグ・トゥー・ハーティッド・リヴァー」を中心に……大森昭生
“Big Two-Hearted River”の二つの結末……前川利弘
人種的越境の願望と恐怖の狭間で:
ヘミングウェイ作品におけるアメリカ原住民の描かれ方……本荘忠大
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究……千葉義也、前田一平
あとがき……武藤脩二
2000年3月31日発行
第2号目次
内面と外面の断層―ヘミングウェイの肖像写真を巡って……大橋健三郎
対談 ジャック・ヘミングウェイを偲んで……今村楯夫
特集「ヘミングウェイとアフリカ」
サファリ再演、1953年‐54年―『夜明けの真実』とプリミティズムの諸相…宮本陽一郎
アフリカのリップ・ヴァン・ウィンクル―True of First Light論……前田一平
キャンプの魅力―アフリカのヘミングウェイ/ヘミングウェイのアフリカ…中尾秀博
アフリカの・テクストの・精神の“control”
― True of First Lightの同心円的宇宙空間……新関芳生
投稿論文
すりかえられた「アフリカ」―Life, Look, そしてTrue of First Light……長谷川裕一
Against the Victorian Normalization of Sexuality:
A Study of Hemingway’s Representation of Syphilis……Yasushi TAKANO
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究……千葉義也・前田一平
あとがき……武藤脩二・今村楯夫
2001年5月15日発行
第3号目次
ヘミングウェイとわたし……石一郎
Oak Parkを訪ねる:密やかな思い、緑陰にそよぐ風を求めて……島村法夫
ヘミングウェイとフォークナー―「氷山理論」と「波紋理論」……田中久男
特集「ヘミングウェイとフィッツジェラルド」
The Great Gatsbyにおける電話―記号としての20年代……今村楯夫
白人のジャズ・エイジと黒人のジャズ・エイジ―The Great Gatsbyの20年代…宮脇俊文
《漂流》を遡行する……武藤脩二
1920年代アメリカの描き方―The Sun Also RisesとThe Great Gatsby……上西哲雄
投稿論文 Hemingway, History and the Question of Biography……Yoshio NAKAMURA
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究……千葉義也、前田一平
あとがき……千葉義也・新関芳生
2002年5月15日発行
第4号目次
特集「ヘミングウェイと大衆文化」
馬車から車へ:『日はまた昇る』の “Rolling Twenties”……首藤理彩子
不況時代のアメリカ―『持つと持たぬと』の背景……千葉義也
ヘミングウェイの「転向」と消費者向け政治雑誌『ケン』
―「大衆」作家の「政治学」解読……長谷川裕一
投稿論文 コリーダの人類学―ヘミングウェイ『午後の死』と文化相対主義…藤原大輔
エッセイ 私の50年代―半文学的回想……原田敬一
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究……千葉義也・前田一平
あとがき……千葉義也・新関芳生
2003年5月15日発行
第5号目次
ベルモントからオークパークまで―ハウエルズ、ヘミングウェイ、ライト―……武藤脩二
「ポータブル・ヘミングウェイ」
:e-bookで読むヘミングウェイ作品…新関芳生・長谷川裕一
特集「ヘミングウェイとアメリカ」
ヘミングウェイと記憶の中のミシガン……島村法夫
ヘミングウェイと剃刀―再考―……千葉義也
ヘミングウェイと鉄道……今村楯夫
投稿論文
The Road to the Natural Body:
Technology and the Body in Hemingway’s War Stories……Yasushi Takano
女性を巡る削除と棄却―「ビッグ・トゥー・ハーティッド・リヴァー」と「身を横たえて」を中心に……平井智子
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2003―……千葉義也・前田一平編
あとがき……千葉義也・新関芳生
2004年6月30日発行
第6号目次
特集:ヘミングウェイとジェンダーとセクシュアリティ
アンドロジニー論のゆくえ―ハドレーと二人のキャサリン―……前田一平
まなざしの欲望―『エデンの園』のヘテロセクシュアルな視覚性ヴィジュアリティ……小笠原亜衣
『エリオット夫妻』のセクシュアリティ……谷本千雅子
日はまた昇るか?―性差混乱と持たぬ者たち……新田啓子
投稿論文
会話分析を通してヘミングウェイ作品を読む
“The Short Happy Life of Francis Macomber”の場合……倉林秀男
フレーミング・ファム・ファタール
―『脱出』におけるナショナリズムとジェンダー―……塚田幸光
交差する言語と身体:「白い象のような山々」における発話の遂行性……辻裕美
人種的視点から見た20年代のパリとヘミングウェイ
―『日はまた昇る』に見るヘミングウェイの人種意識……本荘忠大
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2004―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・新関芳生
2005年6月30日発行
第7号目次
特集:ヘミングウェイと同時代作家
How to Read A Moveable Feast:
On the “Fitzgerald Section” as a Case Study……Tetsuo Uenishi
Home, Homelessness, and New Regionalism
―ヘミングウェイが映し出すディアスポラ・フォークナー ……田中久男
ヘミングウェイとウルフ―エクリチュールの両極……岡本正明
投稿論文
ヘミングウェイ、ボーデン、ラモット
―三者三様の第一次世界大戦表象をめぐって…谷川弘子
For Whom the Bell Tollsにおける文体
―定冠詞と不定冠詞から解釈へのアプローチ…倉林秀男
コードとジェンダー―シオドマク版『殺人者』を見る―……塚田幸光
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2005―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・新関芳生
2006年6月30日発行
第8号目次
特集:ヘミングウェイの政治性と思想
ヘミングウェイのイタリア体験とナショナル・アイデンティティ……中垣恒太郎
「スペイン」を巡る「物語」―Kenと“The Old Man at the Bride”を中心に…長谷川裕一
ナルシスティック/シネマティック・ゲルニカ
―ヘミングウェイ、イヴェンス、『スペインの大地』……塚田幸光
ふたつの大きな物語の狭間で―冷戦期に到るヘミングウェイの軌跡―……村上東
投稿論文
Ernest Hemingway’s Conflict between a Novelist and a Journalist:
His China Dispatches and the Chines Responses……Huang Jung
Islands in the Streamの“Bemini”セクションにおけるAuto/Biography創造への試み
―Charles Scribner Jr.らによる編纂の問題点…杉本香織
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2006―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・新関芳生
2007年8月8日発行
第9号目次
特集:ヘミングウェイとアフリカ
Hemingwayにとってのアフリカという時空間―Green Hills of Africaを超えて……中村嘉雄
「アフリカ」は何処にあるのか―『エデンの園』におけるアフリカ物語と「部族的なこと」……谷本千雅子
アフリカ先住民表象に見るヘミングウェイのアフリカ……本荘忠大
『キリマンジャロの麓で』(Under Kilimanjaro)を読む
―作家の苦悩と変身/再生のテーマ、作家再生の実験地アフリカ……比嘉美代子
投稿論文
失われたA Movable Feast―Mary Hemingwayの編纂方法とその問題点―……杉本香織
素脚を見せるブレット・アシュリー―矛盾する欲望と『日はまた昇る』……高野泰志
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2007―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・新関芳生
2008年8月20日発行
第10号目次
巻頭言 第10号の発刊にあたり……今村楯夫
ヘミングウェイを探して―私の書誌作り―……千葉義也
ヘミングウェイとオバマ大統領を結ぶ線……前田一平
特集:ヘミングウェイを教室で教える―『日はまた昇る』の場合
ジェイク・バーンズの出自を「教える」―歪曲された故郷オークパーク……前田一平
ブレット・アシュリーへの視線―語り手、作者、批評から……平井智子
英文科以外のカリキュラムで『日はまた昇る』をどう学ぶか
―授業実践を通して……大森昭生
カウンターテクストを生み出すために―『日はまた昇る』に対抗する方法……高野泰志
投稿論文
“The Hell with Their Revolutions”―To Have and Have Notにおけるハードボイルド言語と “Colonial Hybridity”……辻秀雄
「インディアン・キャンプ」におけるアメリカ先住民の妊婦表象
―異人種間闘争の狭間に位置する身体……辻裕美
Dr. Adamsの「建国神話」再読
―アナクロニズムから読み解く「インディアン・キャンプ」論……山下美保
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2008―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・高野泰志
2009年6月16日発行
第11号目次
私のアメリカ、そしてヘミングウェイを掘る……島村法夫
特集:ヘミングウェイと近親姦
聖母もジャンヌもいない国で―ナラティヴ・ヒストリーからみた妹の位置……村上東
ヘミングウェイ作品におけるヴァージン・シスターズ
―脅かされる者から脅かす者へ……田村恵理
スキャンダルはいつもスキャンダラス?
―「ボクサー」と「最後の良き故郷」の近親姦クローゼット……松下千雅子
投稿論文
『日はまた昇る』から消された黒人の声―創作過程と時代状況から考える……中村亨
The Bull and the Matador: Death in the Afternoon as Hemingway’s Investigation of Death……Masaaki Wakamatsu
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2009―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・高野泰志
2010年6月16日発行
第12号目次
特集:ヘミングウェイと映画
外傷という様式―ノワール・ホークス・ヘミングウェイ―……長澤唯史
小説と映画的想像力―ヘミングウェイとフィッツジェラルドの場合……宮脇俊文
シネマ・アンド・ウォー―ヘミングウェイとメディアの性/政治学―……塚田幸光
投稿論文
「大きな二つの心臓のある川」再読―「黒いバッタ」と「茶色のバッタ」―長尾普宏
起源の暴力:闘牛と革命の間……中村嘉雄
晩年のニック―『エデンの園』と『最後の良き故郷』をつなぐ……フェアバンクス香織
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2010―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・高野泰志
2011年6月16日発行
第13号目次
The Future of Hemingway Studies……Debra Moddelmog
特集:Hemingway, Yeats, Pound, and the Japanese Connection
Notes Toward a Cultural History of Japanese Modernism in Modernist Europe, 1910-1920 With Special Reference to Kori Torahiko……David Ewick
Hemingway, Pound, and the Japanese Artist, Tamijuro Kume……Tateo Imamura
Michio Ito and the Modernist Vortex……Dorsey Kleitz
Pound, Yeats & Hemingway Meet Japan―A Long Neglected Study of Kyogen & Hemingway’s Poetry……Akiko Manabe
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2011―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・高野泰志
2012年6月16日発行
第14号目次
Walking to the “Indian Camp”……Donald Junkins
特別寄稿
ヘミングウェイ―作家の「知的な」振る舞いと美学……今村楯夫
“Nothing to sustain us but the counsel of our fathers”: The Counsel of Ernest Hemingway on the Fiction of Cormac McCarthy……Brad McDuffie
特集:ヘミングウェイとアジア
戦場へのレクイエム―atomic jokesと『河を渡って木立の中へ』―……柳沢秀郎
ヘミングウェイ・テクストにおけるキプリングのインド植民地表象の影響
―人種越境性とアイデンティティの流動性……辻裕美
Hemingway’s Acceptance in China―A Historical Viewpoint……Jun Lu
投稿論文
サウンド・アンド・サイレンス―『日はまた昇る』における「音」の機能―……勝井慧
男性的規範の圧制と、抵抗する黒人達
―「殺し屋」と『持つと持たぬと』を中心に……中村亨
モーガンのInterracial Identity
―大恐慌期オリエンタリズムと『持つと持たぬと』……柳沢秀郎
女性の性的欲望の表象とその時代背景……渡邊藍衣
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2012―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・高野泰志
2013年6月16日発行
第15号目次
特集:宗教の近代化とヘミングウェイ
まえがき……高野泰志
信仰途上のジェイク―『日はまた昇る』における2つの時間のゆがみ……高野泰志
ミピポポラス伯爵がギャツビーであるようにブレット・アシュリーはマリアである
―中世主義、マリア崇拝、重層的テクスト……辻秀雄
考えるジェイク―『日はまた昇る』のカトリシズム表象―山本洋平
『日はまた昇る』の信仰―Technically Catholicに込められた方向―……上西哲雄
投稿論文
「痛み」と遭遇する場としての「インディアン・キャンプ」……日下幸織
不能の表象―『日はまた昇る』におけるヘミングウェイの儀式的試み……久保公人
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2013―……千葉義也編
あとがき……千葉義也・高野泰志
2014年6月16日発行
第16号目次
ユダヤ・ゲットーの広場 ヴェネツィアの旅こぼれ話……今村楯夫
特集:日本のヘミングウェイ研究
日本のヘミングウェイ研究・座談会(1) 1999-2008
【再録】ヘミングウェイとフォークナー―「氷山理論」と「波紋理論」―…田中久男
【再録】ユダヤ・医学・カソリック
―宗教と医学から読む「神よ陽気に殿方を憩わせたまえ」……新関芳生
【再録】ヘミングウェイと『エスクァイア』
―「男性消費者雑誌」という弁証法、そして一九三〇年代……長谷川裕一
投稿論文
消費対象としてのパストラル
―ブローティガンが読むヘミングウェイの鱒釣り……菅井大地
「スイス賛歌」再考―差異から考える差異―……長尾普宏
コーンの鼻はなぜ「平たく」なければならないのか―20世紀初頭のアメリカにおける混血恐怖と美容整形術を中心に……中村嘉雄
ヘミングウェイと大衆文化
―「蝶々と戦車」における“eau de cologne”と“flit gun”の役割……堀内香織
ノート Rereading “Out of Season”
: Hemingway’s Experiment in Story Development……Tomoko SUZUKI
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2014―……千葉義也編
あとがき……村上東・高野泰志
2015年6月16日発行
第17号目次
追悼 佐伯彰一氏の訃報に接して……今村楯夫
日本ヘミングウェイ協会とともに―会長を退任して……島村法夫
特集 ヘミングウェイの文体
ヘミングウェイの文体を考える前に……倉林秀男
ヘミングウェイ文学における題材としての文体……久保公人
ヘミングウェイの語りの文体……倉林秀男
ヘミングウェイの詩と文体……真鍋晶子
偽装された主人公―話法から読み直すFor Whom the Bell Tolls……新関芳生
投稿論文
「蝶々と戦車」における空間、身体、死者の魂
―スペイン内戦に関するヘミングウェイの政治スタンス……古谷裕美
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2015―……千葉義也編
あとがき……小笠原亜衣・倉林秀男
2016年6月16日発行
第18号目次
特集 ヘミングウェイの言葉と白人/黒人・異邦人
まえがき……中村亨
ヘミングウェイ初期作品における人種、川、性のレトリック
―道徳的ずらしの効果と兵士のセクシュアリティーについて……中村嘉雄
陰画としての親密さと人種、言葉―ヘミングウェイ作品の語り方と読まれ方…田村恵理
「白人らしさ」の仮面―自己抑制と処刑、『武器よさらば』……中村亨
ヘミングウェイのヴァナキュラー・スタイル
―『誰がために鐘は鳴る』、人種、WPA……辻秀雄
投稿論文
「アルプスの牧歌」における損壊遺体の分析
―言説とセクシュアリティの構築……古谷裕美
クロスメディア・ヘミングウェイ
―ニューズリール、ギリシア・トルコ戦争、「スルミナの桟橋にて」……塚田幸光
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2016―……千葉義也編
あとがき……小笠原亜衣・倉林秀男
2017年6月16日発行
第19号目次
特集 ヘミングウェイとパリ―他作家との比較を通じて
まえがき……小笠原亜衣
瞬間の生、永遠の現在
―“パリのアメリカ人”ヘミングウェイとバーンズの移動性―…小笠原亜衣
ジェイムズ、ヘミングウェイ、覗きの欲望……高野泰志
追憶のパリ
―死後出版群における「1920年代パリ」の記憶とその機能……フェアバンクス香織
投稿論文
ロマンスからリアリズムへ
―『武器よさらば』における漁夫王伝説をめぐって…千代田夏夫
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2017―……千葉義也編
あとがき……小笠原亜衣・倉林秀男
2018年6月16日発行
第20号目次
特集
兵士は故郷に帰り、人魚の夢を見る―「夏の仲間」における「理想の」女―……戸田慧
シャネルを着たブレット・アシュリー
―読むことの困難、1980年代フェミニズム思想、服飾文化をめぐって……河田英介
ヘミングウェイの描く病の女性
―「異国にて」における復員兵の心の闇と欠如としての女性表象……古谷裕美
投稿論文
彼女たちを語らなかった彼をどう読むか
―ヘミングウェイ作品における女性インディアン表象再考―……田村恵理
研究ノート
Hemingway’s Sustained Reiteration:
Bilingual Dialogue in For Whom the Bell Tolls……Neil L. R. Tate
特集
2018年夏 パリ学会追記……小笠原亜衣
書誌 日本におけるヘミングウェイ研究―2018―……千葉義也編
2019年6月16日発行
第 21 号目次
書誌・第 II 集を出版して ··································································· 千葉 義也
特集 ヘミングウェイと法
まえがき ·················································································· 千代田 夏夫
実定法から書かれざる法へ―「最後の理想郷」から見る,ヘミングウェイ作品の
〈ちゃんとしていない〉結婚 ················································ 千代田 夏夫
ヘミングウェイ文学における契約とコードヒーロー
――「敗れざる者」,「五万ドル」,『持つと持たぬと』··················· 辻 秀雄
「季節はずれ」における法意識と第一次世界大戦直後のコルティーナ・ダンペッツォ
- ······································· 髙村 峰生
ヘミングウェイの「遵法」精神 ······················································ 新田 啓子
特集 「兵士の故郷」比較再読―さまざまな戦場帰還の物語
まえがき ····················································································· 柳沢 秀郎
“What Do You Ever Get Up for?”
―ヘミングウェイ「兵士の故郷」と ウルフ『ダロウェイ夫人』···················· 畠山 研
クレブズとボイメルの Comradeship―若き帰還兵たちの安寧なき日常―········· 柳沢 秀郎
偽装される故郷―Dog Soldiers を経由して “Soldierʼs Home” を読 む ··········· 菅井 大地
投稿論文
偽装するハロルド - 氷山の中のクローゼット ································· 瀬名波 栄潤
研究ノート
“The Short Happy Life of Francis Macomber” における
登場人物の指示表現について ················································· 竹下 裕俊
あとがき ···································································· 小笠原亜衣・倉林秀男
2020年6月16日発行
第22号 目次
特集 「キリマンジャロの雪」を読む/読み直す
まえがき……高野泰志
「キリマンジャロの雪」とスコット・フィッツジェラルド―「哀れなジュリアン」が作品に与えた影響をたどって……高橋 美知子
ハリー/ヘレンの身体から読む「キリマンジャロの雪」……内田水生
「キリマンジャロの雪」が読者に求める読み……鈴木智子
特集 ヘミングウェイとジャーナル/ジャーナリズム
まえがき……塚田幸光
ハイスクール時代のヘミングウェイとジャーナル―リサーチ報告と研究課題―……前田一平
“wonderful and unsavory” ―見習記者時代のミステリー―……瀬名波 栄潤
1930年代における新たな「レジャー」―『エスクァイア』とヘミングウェイのパブリック・イメージ……横山晃
戦域/劇場(シアター)のアポリア—ヘミングウェイ、戦争、ジャーナリズム—……塚田幸光
あとがき ···································································· 小笠原亜衣・倉林秀男
2022年6月16日発行